2022年の8~9月を通して、ねおパパ一家全員コロナ陽性になってしまった。
この記事を書いている今、ねおパパは奥さんと息子の看病真っ最中である。
共働きのねおパパ夫婦がコロナになった経験から、コロナの辛さと取るべき対策をお伝えしていく。
これからコロナ陽性になってしまった時の参考になればうれしい。
陽性1回目 ねおパパ 8月(お盆シーズン)
なぜかこれまで「コロナなんて自分には無縁。」と思っていた。
しかしその日は突然やってくる。
お盆シーズンで会社も休み。親戚で集まって夜の会食を終えると、喉にヒリヒリとした違和感。
「あれ?風邪引いたかな。」くらいで、うがいとのど飴をなめて対応していた。
集まった親戚の中にも体調の悪い人はいなかった。
だがその後、どんどん体がだるくなってくる。
「やばい、本格的に風邪かも。」
市販の風邪ぐすりを飲んで、布団に入った。
そこからさらに体調が悪化した。
あっという間に寒気、冷や汗が襲ってきた。
体温を測ると「39℃」
朦朧とする意識の中「あ、これコロナかも…」とつぶやいていた。
翌日、病院へ
次の日、高熱であることを伝え病院で発熱外来にかかった。
お盆シーズンのために大きな病院しか開いておらず「紹介状がありませんので、検査など含めて1万円ほどかかりますが…」と電話で言われた。
「1万は痛すぎる。」と思ったが背に腹は変えられない。
高熱でクラクラしながらも細心の注意を払って病院まで運転した。
検査方法は抗原検査だった。
鼻に綿棒のようなものを突っ込むあれだ。
なかなか痛い上に、しっかり反応を見るためか鼻に突っ込まれてから10秒ほどそのまま放置された。
あの10秒は永遠のように感じた。
その場ではすぐには結果は出なかった。
この時、検査料などの支払いはなし。
後日、8220円請求され支払った。
陽性の連絡
検査を受けた病院から電話があり「陽性であることがわかりました。保健所からの連絡を待ってください。」ということで自宅療養が決定。
職場にも連絡を入れた。
保健所から電話がかかってくるかと思ったが、夕方まで待っても電話なし。
こちらから電話してみようか迷っていたらSMSでメッセージがきた。
そこには
保健所から電話連絡はありません。このメッセージをもって今後の対応の説明とします。
といった内容のことが書かれていた。
この頃、陽性者は発熱を0日として10日間自宅療養だったため、職場に「復帰は○日からです。」と伝えた。
幸いなことに、ねおパパの職場はお盆シーズンは比較的ひまなため、会社にも迷惑をかけずに済んだ。
さらに幸いだったのは、奥さんと息子は実家に帰っていて感染の心配はなかった。
万が一を考えて、奥さんと息子はねおパパの療養期間が終わるまで実家で過ごすことになった。
奥さんは仕事を、息子は保育園を休むことにした。
完治まで
検査を受けた病院で薬をもらわなかったせいか2,3日の間いっこうに熱が下がらなかった。
しかも家に一人なので、誰にも頼れない。
実は近所に住む両親も、ねおパパに遅れて発熱し陽性の診断が出ていた。
しかし2人はすぐ薬をもらったらしく、比較的はやく回復したようだ。
そこでねおパパも地元のクリニックで薬をもらった。
「国が負担しているので…」と無料だった。
大きな病院にかかるしかなかった、あのタイミングを呪った。
薬を飲むと熱も下がり始め、調子もかなりよくなった。
治りかけてきたとき、症状が変わってきた。
①痰のからんだ咳が出るようになった
②嗅覚が鈍くなった
以前から「コロナになると味がわからなくなる」というのは有名な話だ。
しかし甘い、しょっぱいという味覚ははっきりしていたのでさほど気にしていなかったが、体調が回復してもとの食事にもどっていく中で気づいた。
味の濃淡がわかりにくい。
よくよく考えると「鼻がきかなくなっている状態」だとわかった。
実は完治した今も、嗅覚は完全には戻っていない気がする。
美味しいものを食べても、感動がかすんでしまって残念でならない。
いつか元の嗅覚を取り戻せると信じ、気長に待つことにする。
ねおパパの感染経路予想
日ごろから家族でも感染対策を意識しているため、会社が休みのシーズンに感染したことがはじめは意外だった。
しかし周囲を状況を分析すると、考えられる感染経路はいくつかある。
・友人の結婚式に参列した。
その場で飲食、代表でスピーチを行った。
写真撮影、飲食のとき以外は全てマスク着用。
他のゲストとの間には必ずアクリル板があった。
また車で移動したので、アルコールも飲んでいない。
・友人と居酒屋へ
地元の友人とチェーンの居酒屋へ行った。
車のためノンアルコール。
ついつい会話しながら飲食もしたが、友人との間にはアクリル板があった。
店内は人でにぎわっていた。
・親戚の会食
アルコールなし。親族が集まれば自然と食べながら会話してしまう。
小さい子どももいて、騒ぎながらの会食だった。
隣り同士にアクリル板はあったが、向かい合う2人には仕切りがなかった。
会食の直後、両親も発症したことから、親戚の会食が濃厚かもしれない。
今回学んだことは
・ノンアルコールでも免疫力はコロナに勝てないことがある。
・飲食の現場で会話があると感染率が高くなる。
これは世間で当たり前とされていることだと思うが、そう思っていない人も案外多い気がする。
仲の良い友人と、親しい家族と食事をともにするとき、会話をしないというのは非常に難しい。
今回のことを機に、身をもって飲食の際の感染症予防の大切さを知った。
陽性2回目 奥さんと息子 9月
2回目は、奥さんと息子がほぼ同時に発症した。
共働き夫婦であることや、小さなお子さんがいるご家庭の参考になればと思う。
息子→奥さんの順で発熱
ある休日、昼過ぎから息子がおとなしくなったお尻を床につけて、座っている。
顔を見ると、目をとろんとさせている。
「眠くなったかなぁ、そろそろ昼寝の時間だし。」
と抱きかかえようとすると、熱い。
すぐ熱を計ると38℃。
小さい子どもはよく熱を出すのでそこまで心配していなかったが、眠そうにしていた理由が発覚。
しんどくてぼうっとしていたのだろう。
以前受診したときにもらった坐薬を使って様子を見た。
効果があったのか、熱が下がって一安心した。
しかしその翌日、再び息子の熱が上がり家で様子を見た。
「連休だけど仕方ないね。」と話していた。
その時はコロナだとは思いもしなかった。
奥さんも発熱
休み明けとなり、ねおパパが出勤すると奥さんからLINEが。
「どうしよう、わたし39℃ある。」
このあたりから、コロナの予感。
職場に事情を説明し、帰宅させてもらい、すぐに奥さんと息子をクリニックへ運んだ。
1件目のクニックは「今日は予約でいっぱいです。」と断られてしまったので、2件目のクニックへ。
奥さんは高熱に加え、寒気と関節の痛みがひどいらしく、車の中で悶えていた。
奥さんも息子も、ねおパパと同じ抗原検査(綿棒再び)を受ける。
息子はギャン泣き(痛いから当たり前)
奥さんも目に涙を浮かべていた。(痛いの超苦手)
驚いたことだが、検査終了直後。
「2人とも陽性です。保健所の指示をまって自宅療養してください。薬はすぐ出します。」
と言われた。
ねおパパのときに比べてあまりにも早く判定が出たのでビビった。
やはり薬と検査は国の負担だと言われ、奥さんの初診料1840円を支払って終わった。
大病院に1万円近く払った自分を改めて呪う。
2人の感染経路予想
奥さんは間違いなく息子からもらっていると思う。
では息子はどこから?と考えると、大きな外出はないし、あとは保育園くらい。
保育園でも感染症対策をしているとは思うが、小さい子どもはマスクを付けないし、「コロナだから」と言ってもわかるわけがない。
大人と比べても感染の可能性は高い。
その息子と、アイスクリームを家族でシェアしていたことを思い出した。
あれがまずかったかもしれない。
ねおパパもよく息子の食べ残しを「もったいない。」と感じて食べてしまうことがあった。
現代では食べ物の大切さを説くよりも、感染症予防の観点の方が重要かもしれない。
今後はシェアするとしても、別のお皿に盛ったり、同じ箸やスプーンを使ったりしないように気を付ける。
もったいないが、体調が悪いときの食べ残しは捨てよう。
陽性になって苦労したこと
1回目と2回目で苦労したことを書いてまとめる。
1回目 ねおパパのみ
・奥さんと息子が帰省中だったため、一人で自宅療養することになった。
・病院の受診も自分で運転。食事の用意片付けも自分。精神的心細さ、体調が悪くても身の回りのことを誰にも頼れないのは辛かった。
・近所に住む実家の両親も同時期に発症したため、頼れる人がいない。※実家の両親は祖父母の世話にも行っていたので、誰も祖父母宅をサポートできず大ピンチだった。
・奥さんが仕事を休むことになったため、数万円の収入減。
※ねおパパの職場ではコロナ関係の欠勤は有給扱いとなるが、奥さんの職場は事前に有給申請がない場合、ただの欠勤となり日給が飛ぶ。これが一般的なのだろうか???
2回目 奥さんと息子
・ねおパパ、奥さん、息子、全員自宅待機。
・ねおパパ1人で、2人の看病をしないといけない。
・小さい息子の自宅内隔離は不可能。
・またもや奥さんの収入減。
2回の陽性を通して
①ねおパパ夫婦はコロナ陽性になると「39℃の高熱」「関節の痛み」という症状が出た。
②ねおパパ&両親のように親戚の間で感染が広がると、買い出しのサポートを頼める人がいなくなる。祖父母の介護をしているとそちらにも訪問できなくなる。似たような家庭は大ピンチである。
③急な有給が認められない職場の場合、収入が激減する。共働き家庭にとっては大打撃。
コロナになった時にできる対策
自治体の支援物資を頼む
自宅待機により食料や生活用品の調達が難しい場合、申請すれば無料で支援物資を受け取ることができる。
ねおパパも陽性になったときに申請した。
支援物資の中身は
・パスタ&ソース
・カップヌードル
・ミネラルウォーター
・野菜ジュース
・エナジーゼリー
・チンするご飯
・丼ぶりのもと
・レトルトカレー
・トイレットペーパー
・女性のためか生理用品
などなど…
こういう所に自分たちの税金は使われているんだなと実感。
ねおパパの自治体では、申請する際にどこで診断を受けたか詳しく書く欄があった。
本当に陽性者か確認した上で発送しているのだろう。
陽性でない人は申請しても、支援物資の受け取りはできない。
近頃では「症状がなく24時間経過していれば」という条件で、必要最小限の買い物をするために外出することは認められている。
どうしてもの場合に頼ることにしよう。
保険会社によるコロナ給付金
コロナ陽性の診断を受け、ホテル療養または自宅療養の必要が出た場合を「みなし入院」として扱い、入院手当と同じ金額を療養期間の日数分受け取ることができる。
これがコロナ給付金である。
コロナ給付金を扱っている保険会社に加入しているのであれば、申請しない手はない。
打撃を受けた共働き家計の助けとなってくれるありがたい存在だ。
家計を思うのであれば、すぐに取り掛かってもらいたい。
しかし、ねおパパが加入している楽天保険では、2022年9月26日以降「みなし入院」として扱われる基準が厳しくなる。
これまでのように「陽性反応が出たから自宅待機→給付金がもらえる」とは限らない。
わが家は2回とも給付金がもらえる期間に陽性になったため助かった。
まとめ
陽性になるまで、コロナをどこか他人事のように感じていた。
しかし二度の自宅療養を通して、陽性にならなければ実感できないことに複数気がついた。
家族構成はそれぞれなので、自分の家族から陽性が出た場合をシュミレートしておくことが大切だろう。